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農民が都市に住んでいる

2017年7月2日「日曜日」更新の日記

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 ヨーロッパは農業国から工業国に変わるのに、約500年近くかかっている。ところが、日本はというと、ヨーロッパが500年かかってやったことを五十年足らず、いや30年か40年という猛烈なスピードでやってしまった。  しかも500年もかかって、ヨーロッパの中では、フランスもイタリアも依然として農業国である。イギリスは紡績でドイツは機械で、かなり早い時期に農業国を脱しているけれど、フランスやイタリアはいまだに完全には脱しているとはいえない。  私は、ドイツ車や英国車には乗るけれど、同じヨーロッパ車でも、フランス車やイタリア車に乗らない。冗談風に「農民が作った車に乗れるか」と言っているのだが、実は本当にすぐに壊れる。フランスやイタリアでの、自動車のような工業生産物を見れば、まだ農民的な発想から完全には抜け出していない、又は工業国的な基盤の部分が整備されていないのではないかと思われる部分が多い。  それに対して、かつて農業国であった日本は、今や食料品の3分の2は輸入して、最後の砦といわれている米さえも輸入自由化しようかという段階まできているくらい、農業から脱して工業化が進んでしまった。日本はヨーロッパの十年をそれこそ一年で突っ走ってきた。その工業化が速すぎてしまったから、人間の意識はその変化についてこれなくて、いまだに農民の意識が残ったままという状態であるらしい。

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