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支払いきる前から豊かさを享受できる消費社会最高のシステムの恐怖

2017年5月22日「月曜日」更新の日記

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皆さんが住宅ローンを借りる時、次に気にされるのが、月々の支払い額ですよねえ。支払っていけるかどうかの検討は重要ですが、それ以上にいくら利息を払わなければならないのかの確認が重要です。借入額:3000万円借入期間:35年金利:3%総返済額:約4850万円利息:約1850万円これが支払いきる前から豊かさを享受できる消費社会最高のシステムの恐怖です。大多数の人は、住宅探しを始めて気にいった物件が見つかって住宅ローンの審査に入りますから"欲しい気持ち"が強くなりすぎて何とかなると。借入限度額"いっぱいまで借りて購入する結果となります。もちろん何とかはなると思いますが、残りの人生35年大半が"夢のマイホーム"のためだけで良いのでしょうか!もちろん住宅ローンを利用せずに購入できる人は、数少ないと思います。ご一緒に考えましょう。<バブル崩壊後の不良債権処理により完成されたシステムの恐怖>そもそも現在の住宅ローンのシステムは、バブル崩壊前(土地神話・不動産神話全盛の頃)不動産担保ローン(不動産を担保に融資する)がありましたが、あまりに過大担保評価されていたため、バブル崩壊と共に不良債権が発生、ご承知のとおり処理に数年を要しました。その反省と経験により、住宅ローンの審査では①に借り手の属性(勤務先・年収・家族構成等)、②に不動産担保評価の順となり、万が一返済不能(不良債権化)となった場合の処理も督促から任意売却・競売までの流れがシステム化されており、借り手は最悪自己破産というシナリオまでが出来上がっています。事実、リーマンショック(平成20年秋)以降の経済危機の影響(景気悪化による収入の減少等)から住宅ローン破綻によるマンション、戸建住宅の競売物件が、昨年(平成21年)から徐々に増加しはじめていますし、今年(平成22年)には、急増すると予測する専門家も多いようです。競売とは借金の返済が行き詰まり、担保物件の買い手が見つからないときに裁判所を通じて売りに出す手続きをいいます。債務者の返済が滞ってすぐに競売物件となるわけではありませんし、約2ヵ月間は競売対象とはなりませんので、この間に融資担当者から連絡があり、返済猶予の話し合いや売却協議が行われることになります。返済が行き詰まった約2ヵ月後、債権は自動的に競売対象となり、半年から1年後に競売物件となります。(手続きや契約の関係上、競売に至るまでには相応の時間を要します)しかも住宅ローン償務者は、収入が減ってすぐにローンの返済ができなくなるわけではないでしょう。貯金を取り崩して、共働きをし、車を売るなどして対策を講じて、半年から2年間延命措置を行った結果、破綻するケースが多いといいます。決して人ごとではないのです!バブル崩壊後の不良債権処理により完成されたシステムの恐怖なのです。天国の恐怖と地獄の恐怖双方を感じておく必要があります。

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