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地価上昇の沈静化

2017年3月29日「水曜日」更新の日記

2017-03-29の日記のIMAGE
日本人であるかぎり、いや人間であるかぎり、その網の目から逃れることはできないのです。さて、一九九〇年にバブルが崩壊して、その後、地価上昇の沈静化とやらで(実際は、皮肉にも日本経済の沈静化に役立ちましたが……)、しばらく公定歩合が下がらないなかでがんばっていたバブル屋さんたちも「金利下げろ」の大合唱をはじめます。日銀の子分の銀行も「下げろ、下げろ」のオンパレードです。そうしたなかで日銀は判断を誤ります。戦後、それまで何だかんだといいながら世界有数の経済大国にのし上がったのだから自信満々だったのでしょう。バブル屋が私利私欲でうるさいことをいうなとでも思ったのでしょうか。日銀はかたくなにがんばり続けます。そして、最終的には自分自身にとどめを刺してしまったのです。私は、このときに公定歩合を一気に〇・五%ぐらいまで下げてしまっていれば、こんなことにはならなかったと思っています。日銀は、やむなく一九九一年後半から段階的に公定歩合は下げはじめますが、すでにタイミングを逸していました。お得意のゴテゴテ対応です。パチンコ屋で百円ずつ入れて、最後に気づいてみたら大損していたIというのと同じです。「健康のためなら死んでもよい」といわんばかりに、本末転倒なことをしてしまったのです。バブルを潰すためなら、金融機関が死んでもかまわないといわんばかりにです。そして日本経済がどうなろうが、バブルを潰したかったのでしょう。その後、一九九〇年四月からの総量規制の実施です。旧大蔵省は投機的な土地取引が起きないようにと、金融機関の不動産向け融資残高を規制するのです。時すでに大遅しでした。借金で潰れる人はいません。見栄で潰れるのです。経済も借金で潰れません。プライドと意地と、間違った知識で潰れますO潰れることがわかっているのに金を貸すバカはいないということです。日本の経済の息の根は止まりました。

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